日本には殆ど輸出されない「ハイチ」実は〇〇〇〇に密輸されている!?

カリブ海に浮かぶ島「ハイチ」はあまり日本人には馴染みがない国かもしれません。

※2021年7月にハイチの大統領が暗殺されたニュースが日本でも報道されたので、ご存じの方もいるかとは思います。。。

ハイチは先住民の言葉で「山の多い土地」を意味し、島の殆どが山岳地帯。(沿岸部にわずかに川や平野が存在)気候は亜熱帯性で、北部山間部は雨が多く、東部は乾燥地帯。山間部の気温は比較的穏やかなため、コーヒー栽培に適していますが、6月から10月にかけてハリケーンの被害を受けてしまいます。

ハイチはフランスの植民地時代に、フランス人によりコーヒーノキが持ち込まれ、栽培がスタートします。1700年代には世界最大のコーヒー豆生産国に成長。しかし、政治的なボイコットでコーヒーの生産を止めたり、ハリケーンのような自然災害の影響もあり衰退。生産量は大幅に低下してしまいました。

2010年に発生したハイチ地震の影響も受け、更に輸出はごくわずかに。全生産量の60%が現地消費し、10%が正式に輸出されています。(あれ?残り30%はどこに?実はドミニカに密輸されています)それでも近年、欧米のNGO団体の支援のもと、コーヒー産業はようやく復活の兆しが見えてきています。

主要生産地は、マールブランシュ、サバナゾンビ、ティオッテ等があります。精製方法は南部のウォッシュドが5%で、殆どがナチュラルで95%。

流通機構は5つの生産者組合(FACN、RECOCARNO、COOPCAB、CCOCAB、FECOCAS)と2つの草の根ネットワーク(COOPACVOD、UPAP)があり、米国、デンマーク、フランス、ドイツ、日本へ輸出されます。

格付・品質は、サイズ別。スクリーン17/19、17/18、15/16、サイズ選別をしないオールビーンズがあります。

ハイチの特長は、さっぱりしていて苦味が殆どありません。ほんのり甘いフルーティさと、ちょっとしたスパイシーな風味も加わっています。

当店が扱っている「ハイチCOOP」も大変希少価値があります。上記にも記載してありますが、特長としてはとてもスッキリとした味わいで苦味は感じません。コーヒーがあまり得意でない方でも気にすることなくお楽しみ頂けます

・地域:ティオッテ地区サバナゾンビ

・生産者:COOPCAB

・品種:アラビカ種(ティピカ)

・標高:1200~1400m

・土壌:石灰質土壌(ミネラル分を多く含んだ肥沃な土壌)

・精製方法:フルウォッシュド

・開花時期:1~3月

・収穫時期:12~3月

日本には殆ど輸入される事がない、高品質で珍しい「ハイチ」をぜひお試しください。