前回、ドリッパーの「メリタ式」「カリタ式」についてお話をさせて頂きましたが、今回はドリッパーの役割についてのお話を少し。
ペーパードリッパーの内側には『リブ』(骨)と呼ばれている溝があります。(製造メーカーによってリブの高さや本数などが違います)
このリブは
ドリッパーとペーパーフィルターの間に空気の道を作る大事な役割をしています。
もともとコーヒーの粉と粉の間や内部には、炭酸ガスなどの空気が入り込んでおり、注湯するとその空気が押し出されます。押し出された空気はリブの間を通ってドリッパーの上部から外へ抜けていきます。空気の一部は抽出穴からコーヒーと一緒に排出されますが、多くはコーヒーの粉の表面やリブから抜けていきます。
もしリブがなければどうなるか・・・。
押し出された空気はコーヒーの粉の表面に逆流噴射してしまい、そこから冷たい空気が入り込み、十分な蒸らし効果が得られなくなってしまいます。蒸らし不十分だと、効果的にコーヒーの成分を抽出することができません。
つまり、リブがある事により、空気をしっかり外へ逃がすことができ、蒸らし効果をしっかり得られ、美味しいコーヒーを抽出できるというわけです。
美味しいコーヒーを飲むためにはしっかりと道具の事もわかっているといいかもしれませんね。今日も素敵なコーヒーライフを過ごせますように!では!!
ちなみ・・・前回、メリタを1つ穴・カリタを3つ穴とお話しましたが、実は2つ穴のドリッパーもあるんです。当店では3~4人用のドリッパーがそれです。