前回の【COFFEE・Q&A】で
「収穫を安定させる栽培技術とは」について書かせて頂きました。
その中で「日除け」をする事で長時間の直射日光を防ぎ、
光合成が円滑に行う事ができるようになるお話をしました。
今回はその続きのお話です。
シェードグロウン=shade(日陰)でgrow(育つ)
シェードグロウンは「スペシャルティコーヒー」の一つとして分類されています。
森林栽培、渡り鳥の保全などの自然保護を目的とした農園が当てはまります。
環境に優しい点がシェードグロウンのメリットになります。
又、コーヒーノキ以外の植物が一緒に植えてあるため、機械での収穫はできません。
なので、人の手摘みにより収穫するのでコーヒーチェリーを傷つける事なく
作業が行えることもポイントです。
※機械が使えないため、人件費がかかるというデメリットにもなりますが。
シェードグロウンとは正反対の「サングロウンコーヒー」という栽培方法もあります。
サングロウン=sun(太陽)でgrow(育つ)
コーヒーノキ以外の植物がないため、収穫量が上がり、
生産性が向上する事が大きなメリットになります。
又、機械での収穫も可能になるため、人手がいらず、
人件費の削減になる事もポイントです。
ただ、環境汚染に繋がるという最大のデメリットがあります。
直射日光を浴び続けるとその土地の土は劣化してしまいます。
栽培に必要な養分を失ってしまうためです。
その結果、コーヒーを育てるために科学肥料や農薬に頼らざる得なくなります。
これが環境汚染に繋がるというわけです。
※コーヒーノキは実は直射日光が苦手です。(アラビカ種は特に)
この2つの手法はその農園に合ったやり方や考え方によってそれぞれ違うのです。