淹れ方を変える事で好みの味を作り出せる
「専門店で飲むコーヒーと自宅で淹れるコーヒーが同じ豆を使用しているはずなのに、全然違う」というお客様の声を聞くことがあります。特に「ハンドドリップ」で淹れるコーヒーは、ちょっとした違いで味わいが変化します。
今回のブログは、簡単に美味しく、お店で飲むコーヒーに近い味わいを楽しめる淹れ方のお話をしたいと思います。
1.豆を選ぶ
やはり美味しいコーヒーを飲むには、新鮮なコーヒー豆を選ぶ事が大切。又、コーヒーの好みも人それぞれ違いますので、専門店の方と相談して豆を選ぶ事をお勧めします。
コーヒー1杯分のコーヒー豆の分量は約13g。※2人分は約22グラムになります。
2.豆の挽き方
ペーパードリップの場合、中挽きから中細挽き。細かく挽くと苦味が強くなり、粗く挽くと軽い味わいになります。挽き加減でも自分の好みの味に調整する事ができます。
3.お湯の温度
当店が推奨しているお湯の温度は、82度から83度。
お湯の温度は非常に重要です。ご家庭で淹れるコーヒーと専門店で淹れるコーヒーの味わいの違いはこの温度の違いだと思われます。
4.抽出方法
①1回目の注湯
細く、ゆっくりと丁寧に注ぎ、コーヒー全体に染み渡ったところで止めます。目安としてサーバーに数滴落ちる程度。
その際、お湯は均一の太さを心がけてください。(約2~3mm)
1回目の注湯でコーヒーの表面がお饅頭のように膨らむと、コーヒーが新鮮な証拠。
②2回目以降の注湯
30秒の蒸らした後に2回目の注湯をします。
中心部から外側へ「の」の字を描くように注いでください。この時、ペーパーのフチまで注がないようにしてください。
③必要量までお湯を注ぐ
1杯分あたりの抽出量は約200㏄になりますので、適量になるまで数回に分けて注ぎます。
④抽出完了
コーヒーが予定の抽出量に達したら、ドリッパー内にお湯が残っていても、ドリッパーを外してください。
⑤カップに注ぐ
82~83度のお湯を使って抽出しているため、淹れ終わった後には少しぬるくなっています。なので、サーバーの外側の水気を吹いて、素早く加熱してください。その際、沸騰させないように気をつけてください。
以上で終了となりますので、お気に入りのカップでゆっくりとコーヒーをお楽しみください。
ペーパードリップで淹れる場合、どうしてもズレが生じてしまいがちです。しかし、そこが面白いポイントでもあると考えます。その時の気分や体調によっても淹れるコーヒーも味わいも変わってきます。美味しくコーヒーが淹れた時には、ちょっと得した気分を感じる方もいるでしょう。
コーヒーと一緒に生活をする。私もコーヒーを通して色々な方と出会う毎日に喜びを感じれる事を嬉しく思います。