インドネシアは年間約60万トンで世界第四位の生産量を誇る。品種は殆どが「ロブスタ種」で15%が「アラビカ種」である。以前は日本が一番の消費国であったが、現在は70%がアメリカに輸出。日本は10%ほど。
北スマトラ州 トバ湖南西に位置するポルン地区。この地で、チェリーを集め、乾燥場を切り盛りするアルフィナー ・ルンバンガオル氏は、近隣の生産農家約250件を1軒1軒回り、良質なパーチメントを厳選して買い付けると共に、品質向上の手助けをしています。こうして彼の努力で集められたパーチメントは、他のエリアと混ざることなく安定的なクオリティとその向上、地域の活性化を目指しています。
リントン地区においては、一般的にシェードツリーを植える例は多くみられませんが、アルフィナー氏はアチェ地区を参考にラムトログン(マメ科植物)を植え始めました。これは、土壌の保水性・旱魃のダメージを軽減しようと試みるだけでなく、苗木を多く植える為に、シェードツリーによって土壌・生育環境の安定化を図ってのことです。
また現在、地域全体の品質底上げを狙って、糖度の高いチェリーから苗木を作り、約50軒の農家に配るプロジェクトを始めました。この中にはブルボン種やティピカ種を限定し新たに植え始めた農地もあり、プロジェクトが成功すれば周りの農家も協力してくれると期待を寄せています。
アルフィナー氏は、3年、5年と長い時間を見据えて、将来も良質なマンデリンを絶やすことなく、また より高い品質の向上を目指し取り組んでいます。地域と共に成長を目指し、小さいながらも、確かな一歩を踏み出しています。
【特徴】クリーンでフルーティーさに長けた素晴らしいインドネシアコーヒー。特に良好な熟度感があり、充実した甘さがアフターテイストまで長く感じられ、アプリコットやオレンジなど華やかなフレーバーの中に、インドネシアらしいアーシーさが加わり、複雑さも十分に感じられる。
国:インドネシア 標高:1400-1500m エリア:北スマトラ州リントン、ドロッサングルー、ポルン地区 品種:アテン,ティムティム 農園名:約250人からなる小農家 生産処理:スマトラ式 生産者:アルフィナー ・ルンバンガオル(代表)