前回、「なぜ焙煎するのか?」というお題でしたが、『コーヒー豆の個性を最大限に引き出すため』とお話させて頂きました。
珈琲の味は8割が生豆で、残り2割が焙煎の仕方で決まります。珈琲豆の特性に合ったベストなタイミングで焙煎を止める事が重要ポイントとなります。
生豆を焙煎すると、最初はグリーンと呼ばれる状態から、徐々に黄色、茶色に変化し、茶色が濃くなって、次第に黒っぽく変化します。どの時点で焙煎を終了したかで焙煎度合が変わり、珈琲の味と風味を決める大きな要因となります。
煎り方は大きくわけると、煎り方は8段階あります。1.ライト、2.シナモン、3.ミディアム、4.ハイ、5.シティ、6.フルシティ、7.フレンチ、8.イタリアン。
グートでは「浅煎り、中煎り、中深煎り、深煎り」の4段階に分類した焙煎度合で商品を構成しています。
当店では
ミディアムを浅煎り・・・酸味があり、豆そのものの香りが強く出ます。珈琲らしい苦味が少なく、酸味が強く出るため、紅茶に近い味がします。
ハイローストを中煎り・・・苦味、酸味が控えめでマイルド。珈琲初心者の方にお勧め。
シティローストを中深煎り・・・苦味、酸味がしっかり感じられる、日本人好みの味わい。苦味にも酸味にも偏りすぎず、珈琲の味がもっとも豊かになるため、世界中でも好まれている焙煎度合です。
フルシティを深煎り・・・苦味が強く、チョコレートやカラメルのような香りがでます。エスプレッソやアイス珈琲用に適しています。
このように焙煎度合の特長を知っていただくと、自分好みの珈琲と出会う事ができると思います。
さて、珈琲の苦味と酸味の微妙なバランスは焙煎だけで作られるわけではありません。実は豆を挽く細かさや、抽出する時のお湯の温度、抽出スピードなどによっても変わってきます。このお話はまた次の機会にお話できたらと思います。
それでは今日も素敵なコーヒーライフをお過ごしください!!