好き嫌いが極端に分かれる「マンデリン」とは・・・

マンデリンがどこの国なのか聞かれる事が多いのですが、「インドネシア」はスマトラ島、ジャワ島、バリ島などの色々な島々から成り立っています。

インドネシアでは殆どがインスタントコーヒーの原料となるロブスタ種を栽培していますが、風味が豊かなアラビカ種は希少価値で更に当店が扱っている「タノバタック」が生産されているリントン地区の豆は少量しか生産されていません。

リントン地区はスマトラ島の中でも高地に位置し、マンデリンの中でも高品質な珈琲が生産されていて、このリントン地区に住む「バタック族」によって作られています。名称である「タノバタック」は「民族の大地」を意味しています。

バタック族は伝統的な「スマトラ式」の精製方法を行っています。

〇スマトラ式の精製処理の流れ

<果肉除去>→<粘液質(ミューシレージ)除去>→<予備乾燥>→<脱殻>→<本乾燥>

※他の精製方法と最も異なるのは、完全に乾燥させる前に脱殻してしまう事。

この精製方法により、スパイシーでシナモンやクミンのようなエキゾチックで特長的な香味が生まれます。

※この特長的な香りを好む方が多い反面、苦手とする人も多いことが、好き嫌いが分かれる原因だと思われます。

当店の扱っている「タノバタック」の特長もフレグランスはマンデリンらしい鋭いスパイシーさが感じられます。芳醇なコクと甘味が複雑に絡み合い、上品な風味が際立ちます。

栽培地: スマトラ島 リントン地区
標高: 1,400m~1,600m(斜面の多い山岳地帯)
土壌: 火山灰土壌 、豊富なミネラルを含んでいる肥沃な大地
生産処理: 伝統的なスマトラ式