【COFFEE・Q&A】コーヒー生豆の生産処理とは…

前回、「エキゾッチクアーシー」のお話をした時に
「スマトラ式精製方法」のお話をしました。https://wp.me/p7Ec0N-nz ※参照

コーヒー生豆の生産処理(精製方法)は大きく分けて2つあります。

  • ナチュラル(非水洗式処理方式)…チェリーをそのまま乾燥させて、脱殻し、中から生豆を取り出す。
  • ウォッシュド(水洗式処理方式)…チェリーの外皮および内側のパルプ質を果肉除去機「パルパー」で剥ぎ取り、粘液質が付着したままのパーチメントを発酵槽に入れ、8~48時間かけて発酵させる。その後、水で粘液質を洗い流し、乾燥。脱殻し、中から生豆を取り出す。

この2つの生産処理法にはそれぞれ良いところと悪いところがあります。

  • ナチュラル…メリット:独特の甘味、風味がでやすい。大量の水を使用しないでコストがかからない。環境に優しい。
    デメリット:気候に左右されやすい。異物が混入し欠点豆が出やすい。クリーンさ均一さに欠ける。
  • ウォッシュド…メリット:クリーン、均一さがある。欠点豆が少なく、質が高い。
    デメリット:水を大量に使用するために設備が必要なのでコスト高になる。排水により環境汚染。

同じコーヒー豆でも精製方法が違うと味の変化は歴然です。
例えば、「エチオピアイルガチェフ」

  • ナチュラル…ベリー系のフレーバー、ワインのような芳醇さが際立つ。
  • ウォッシュド…花のような香り、柑橘系の風味。香り高く、爽やかな風味。

ちょっとした知識ではありますが、この事を踏まえてコーヒー飲むとまた違う味わいを楽しめるかもしれません。